b型肝炎の知識や覚え方について紹介します

b型肝炎に関しては様々な情報があるため、1つ1つを知識として身につけることは大変です。しかし検査内容や感染経路、使用する薬剤などは語呂合わせなどで覚えることも可能です。ここではb型肝炎に関する必要な知識を取り上げてみます。

さらに検査の内容や感染経路、使用薬剤の一部について覚えやすい語呂合わせをいくつか紹介します。


肝臓は沈黙の臓器です

b型肝炎などの肝炎ウィルスに感染しても、自覚症状はほとんどありません。実はこれがかなり厄介なことなのです。何故なら肝臓はなかなかSOSを出してくれないため、体がだるいと気付いたころには、症状が進んでいることが少なくないからです。

このことから、肝臓は沈黙の臓器と呼ばれていて、患者自らが検査などを受けなければ何も分からないのです。

ウィルス性肝炎とは

ウィルス性肝炎とは、b型やc型などの肝炎ウィルスが感染することで、肝臓の機能が損なわれていく病気のことをいいます。そのまま治療しないで放置しておくと、肝硬変や肝臓がんになる可能性があるため注意が必要です。

このようにウィルス性肝炎は非常に怖いイメージがありますが、最近では治療が大きく進歩しています。病気の進行を抑えるだけでなく、ウィルスの種類によっては治せる病気になってきました。しかしウィルス性肝炎であるかどうかは、検査を受けなければ分かりません。

そのため、まずは肝炎ウィルス検査を受けて、感染の有無を確認することが重要です。

b型肝炎ウィルス検査や覚え方について

b型肝炎など肝炎ウィルスに感染しているかどうかは、血液検査で調べることが可能です。

そのため、採血する必要がありますが、検査自体は短時間で済ませられます。そして検査結果は1~2週間程度で判明します。血液検査ではHBs抗原を検出する検査を実施して感染の有無を判定しています。

ただし検査項目にHBs抗原と書かれていても、何のことだかよく分からない人もいるでしょう。HBs抗原の抗原とは、ウイルス自身の体のたんぱく質のことを指します。肝炎ウィルスにはいくつかの抗原がありますが、その中でも一番外側の抗原をHBs抗原と呼んでいます。

HBsのsはsurface(表面)という意味であることを覚えておくと良いです。つまりb型肝炎ウィルスに感染すると、一番外側であるHBs抗原が最初に陽性となるのです。

どこで検査が受けられるのか

ところでb型肝炎ウィルス検査はどこで受けられるかについて、その場所を知らない人も少なくありません。基本的には居住する自治体での肝炎ウィルス検診や保健所で調べることができます。さらにほとんどの医療機関でも、b型肝炎ウィルス検査を受け付けています。

もしb型肝炎ウィルスに感染していたら

b型肝炎ウィルス検査でHBs抗原が陽性であった場合、肝臓の専門医のもとで定期的にチェックを受ける必要があります。医療機関では現在の感染状態を調べるため、さらに詳しい検査を実施します。そこではb型肝炎ウィルスの増殖力が強さや、過去に感染して治癒したなどを調べていきます。

b型肝炎ウィルスの感染経路

ところでb型肝炎ウィルスは人から人へと感染する性質があります。感染経路には垂直感染と水平感染があり、垂直感染は母子感染、水平感染は輸血や性行為などがあります。感染経路についての覚え方には語呂を利用すると良いです。

例えば「聖子(性行為)とユッケ(輸血)と帽子(母子)」とすれば、簡単に覚えられるでしょう。

b型肝炎ウィルスは医療費の助成が受けられます

b型肝炎ウィルスに感染していれば治療が必要ですが、肝炎医療費助成制度を活用すれば、医療費について助成を受けることができます。助成対象は、一定条件を満たすb型又はc型肝炎のインターフェロンやb型肝炎の核酸アナログ製剤治療を行う場合です。

また助成内容としては治療を受ける場合に、世帯の所得に応じて、医療費の自己負担軽減額が原則1カ月1万円(高額所得者の場合は2万円)に軽減されます。このようにb型肝炎ウィルスの治療をするときは、助成金制度を利用することをおすすめします。

ただし助成を受けるためには申請手続きが必要です。詳しい内容については住んでいる地域の保健所や、都道府県の健康福祉部などに問い合わせてみると良いです。

専門の医療機関で治療を受ける

b型肝炎ウィルスは、専門の医療機関で治療することが望まれます。各都道府県では地域肝疾患診療連携拠点病院を指定していて、そこで詳しい検査や治療、さらには相談が受けられるようになっています。各都道府県のホームページなどで、地域肝疾患診療連携拠点病院について確認することができます。

また、都道府県によっては肝疾患相談支援センターを設置しています。肝疾患相談支援センターでは肝炎患者やその家族に関する相談を受け付けていますが、中には都道府県民から広く肝疾患に関する相談を受けているところもあります。

さらには肝疾患で治療を受けている人、肝炎ウィルス検査で陽性の可能性が高いと言われた人、健康診断で肝機能の低下を指摘された人、治療や検査は受けてないが肝疾患について心配している人などを対象として、肝臓の病気に関する相談に対応しています。

b型肝炎ウィルスの治療薬

b型肝炎ウィルスの治療では、インターフェロンや核酸アナログ製剤が中心になっています。インターフェロンには、肝炎ウィルスを排除する働きがあります。ただし、インターフェロンのb型肝炎ウイルスの増殖を抑える力はあまり強くありません。

その代わり免疫を強める作用があり、有効例では免疫を介してウィルスの増殖が抑えられています。さらに一度効果が出ると、効果が持続することから、継続してインターフェロンを使用している人も存在します。また核酸アナログ製剤には、ラミブジンやアデホビル、エンテカビルという成分が用いられています。

特に薬学生や薬剤師は、これらをきちんと覚える必要があります。ただしそのまま覚えるのは難しいので、語呂合わせを利用することが多いです。例として「b型(b型肝炎)のラミ(ラミブジン)ちゃん、炎天下(エンテカビル)で滅びる(アデホビル)」があります。

これなら比較的覚えやすいかもしれません。さらに2014年にはテノホビルという成分が、B型肝炎ウイルス治療薬として新たに認可されました。これも語呂合わせなどで覚えていく必要があります。

肝炎についてもっと知りたい場合は

このように、b型肝炎には様々な情報があることが分かります。ただしb型肝炎など、肝炎に関しては正しい知識を身につけなければなりません。肝炎についてもっと知りたい場合は、厚生労働省の肝炎対策推進室やウィルス肝炎研究財団などのホームページをチェックすると、詳しい情報が得られるのでおすすめです。